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UTAUとかやってます

setParamを使って連続音音源を自動推定する方法

OREMOなどで録音した連続音音源のoto.ini生成の流れを解説します。


用意するソフト

 

Audacity
①.Audacityを起動して録音した連続音のwavファイルを数個Audacityに取り込む。

②.Audacityの時間表示単位をミリ秒にする。


③.発声の頭の位置をクリックして選択開始の数値をメモする。

(厳密には子音と母音の境目を目安にしたほうがいいのですが)
大体の平均の位置でOKです。
この場合の値は「300」ミリ秒です。
(※発声開始位置を調べる際、ミリ秒単位で波形の位置が判ればAudacityを使わなくても良いです。)

 

【setParam】
④.setParamを起動して該当の音源フォルダを開く。
 「原音パラメータファイル(oto.ini)を読み込みますか?」と訊かれるので、
 「パラメータを自動的に生成する」→「連続発声データ」を選択
 または、「ツール」→「原音パラメータの自動推定」→「連続音の自動推定」を選択し、連続発声用oto.ini生成の画面を開きます。

 

5.収録テンポの欄に録音時に使用したガイドBGMのテンポを入力する。


6.「収録テンポから各値を初期化」を押して出てきた先行発声値を③のときにメモした値から引きます。

【③の値-先行発声値=発声開始位置】で計算した値を発声開始位置に入力します。
例の場合は 300-250=50 なので「50」を発声開始位置の欄に入力。

★ポイント

発声開始位置は1モーラ目の先行発声の位置ではありません。

その他のオプションはお好みで設定して下さい。
(音源によって適した設定が違います。)


7パラメータ生成をクリック。生成には時間が掛る場合があります。

一度試しに生成をしてみてパラメータの位置がズレる場合は、自動補正1の「先行発声の移動可能範囲」の値を小さくすることをおすすめします。

パラメータの位置が大きくズレている場合は発声開始位置の値が適切でないか、ガイドBGMのテンポの数値を間違えている可能性があるので見直しましょう。

また、エラーが出る場合は自動補正2のチェックを外して生成すると生成できることがあります。
これで生成できたoto.iniを手動で調整していきます。
あくまで土台なので手動で調整し仕上げていく必要があります。

 

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