巽のブログ

UTAUとかやってます

切らない連呼式用setParamプラグイン「連呼採」紹介

『連呼採』は「切らない連呼式」に対応したoto.iniを生成するsetParam用のプラグインです。

 

 

◆概要

「切らない連呼式」とは「連呼式」というUTAUの録音方式に必要な切り分け作業を行わない連呼式を発展させた方式です。
「連呼式」についてはゆ鳥さんのブログを参照してください。
連呼式CVVC音源ってなに?!

『連呼採』は「切らない連呼式」に対応したoto.iniを生成できます。
また、交互式連続音のoto.iniも生成できます。

◆ダウンロード

https://bowlroll.net/file/100467

 

◆切らない連呼式の録音について

基本は通常の連呼式の録音と変わりません。
連呼式における分別・切り分け作業は必要ありません。
原音を切り分けないのでガイドBGMは著作権に問題ないものを使用してください。

また、ゆ鳥さんに切らない連呼式と連呼採の使い方について解説していただいたのでそちらも参照してみてください。
切らない連呼式用ツール「連呼採」の使い方について - Togetterまとめ

◆導入方法

解凍してできた連呼採のフォルダをsetParamの「plugins」フォルダの中へ入れてください。

◆準備

プラグインを使用する前に以下のファイルの準備が必要になります。
・ガイドust
  録音に使用したガイドBGMに対応した主旋律のガイドustを作成してください。
  ガイドustのノート・BPMに従ってoto.iniを生成します。
  使い方のステップ2でテンポの値が50000.00と表示された場合は
  ustを編集し直してください。
  また、ノートの最初は必ず休符にしてください。
  ノートの歌詞に「あ強」と入れた場合、「強」がSuffix欄に出力されます。
・録音リストのtxtファイル(任意)
  録音リストはフォルダのwav名から読み込む方法と
  録音リストのtxtファイルから読み込む方法の二種類から選択できます。
  出力されるエイリアスはファイル名昇順か上から順に優先されます。
・音節対応表(任意)
  標準で使用できるものを付属していますが、
  CVVCの子音の表記を変えたい場合などは適宜カスタマイズしてください。
  音節対応表はcsvファイルのみ対応しています。

◆使い方

setParamメニューの「ツール」→「原音パラメータの自動推定」→「プラグイン」から
「連呼採」を選択して「はい」を選択してください。

ステップ1


 1、ガイドustファイルを選択
 2、録音リストの入力方式を選択
 3、音源方式を選択
  通常は「CVVC」を選択してください。
  交互式連続音の場合は「連続音」を選択してください。
 4、次へ

ステップ2


 1、生成するノートにチェックを入れる
  ノートに対応した位置のoto.iniが出力されます。
  Suffixを入力した場合、Suffixが出力エイリアスに組み込まれます。
  予めガイドustの歌詞にSuffixを記載している場合はそれがSuffix欄に入力されます。
 2、オプションを設定する。
  全体の時間補正:
   録音時のズレを補正できます。
   出力oto.iniが後ろにズレる場合はマイナス値を設定してください。
  音階名の前に_を追加:チェックを入れると[a あ_C3]のように出力されます。
  休符の後の歌詞は必ず1モーラ目にする:
   チェックを入れると 「RあいあRあいあ」とみなして出力されます。
   チェックを入れないと「RあいあRいあい」とみなして出力されます。
  音節対応表:
   音節対応表を選択できます。
 3、oto.ini生成

◆table.csv(音節対応表)について

音節に対応した子音、母音、固定範囲値、先行発声値、オーバーラップ値を設定できます。
記述の仕方は左の列から
 音節、子音、母音、固定範囲値、先行発声値、オーバーラップ値
となっています。
音節を追加する場合は拗音(「きゃ」など)を上の方に書いてください。(多分適当に書いても大丈夫だとは思うけど念のため)
3文字以上の音節には対応していません。
固定範囲値は先行発声値からの値なので注意してください。
オーバーラップ値はVC音の固定範囲値になります。
また、table.csvを編集中にプラグインを実行するとエラーが起きます。
必ずtable.csvを閉じてからプラグインを実行してください。

連呼採用の音節対応表ファイルは改変・再配布可能です。
音節対応表ファイルはsetParamプラグイン「れんたんさん」でも使用できます。

◆出力されるエイリアスについて

「[音節][Suffix][_][音階名]」という形で出力されます。
[Suffix][_]ともにオプションで設定した場合のみ出力されます。
また、重複したエイリアスは出力されません。
同じ音階のエイリアスを2つ以上出力したい場合はそれぞれ別のSuffixを設定してください。
重複番号は自動で出力されないのでご注意ください。

◆その他仕様について

原音フォルダにはoto-autoEstimation.iniが作成されます。配布の際は必要に応じて削除してください。
日本語やwav以外の形式には対応していません。
notenum.ini、table.csv(音節対応表)、録音リストのtxtファイルはShift-JISのみ対応しています。

◆謝辞

プラグインを開発するにあたり、ゆ鳥さん、はしにくさんにご協力いただきました。
誠にありがとうございました。