UTAU音源の情報を表示する原音のプロパティについて解説します。
ファイルの拡張子を表示してあることを前提に話を進めていきます。
[原音のプロパティとは]
原音のプロパティとはUTAUで表示されるこのような画面です。
原音のプロパティはUTAUの本画面左上に表示されている音源のアイコン※をクリック。
※アイコン画像が無い場合は空欄なのでメニュー、ファイルの下の四角いエリア
または、プロジェクトのプロパティで[info]をクリックすると出てくるウィンドウ。
音源の初回読み込み時やuarインストールした際にも出てくる。
原音のプロパティで表示される内容は主に
・readme.txt
・character.txt
・アイコン画像
の3つで構成される。
[character.txtについて]
character.txtはUTAU音源に同梱するテキストファイル。
そして原音のプロパティに表示される内容を決める設定ファイルである。
character.txtに書く内容は以下の通り。
--------------
name=
image=
sample=
author=
web=
--------------
nameには原音ファイルセットの選択時などに表示される名前を設定する。
(無記入、またはcharacter.txtが無いとフォルダ名が表示される。
また別のフォルダと名前が被ってる場合(2)など数字が自動で付け加えられる)
imageは音源に同梱するアイコン画像のファイル名を記入する。
画像ファイルは100ピクセル×100ピクセルのbmp形式推奨。
相対パスでも指定できる。例 image=フォルダ名\image.bmp
sampleは[Sample]をクリックしたときに再生される原音を指定できる。
無記入だと音源フォルダ内の原音がランダムで再生される。
author= は著作者名。通称中の人の名前。
web= には音源の配布サイトのURLが書かれているのが主流である。
いずれも任意だが設定しておいて損はない。特にnameは設定しておくのが無難。
また上記の項目以外にも記述でき、「:」「:」が含まれる行は優先して表示してくれる。
キャラクターのプロフィールを表示させたいときに用いる。
例
Spell : Giga Lacan
推奨音域 : F2~F4
音源を自動で分析した項目も表示される。
files : 544
原音wavファイル数
size : 261948250bytes
wavのみの総ファイルサイズ数
uses : 100.0%
原音wavに対する生成済frqファイルの割合。全て生成してあれば100.0%
freq avg : 134.6 Hz (C3)
生成済みfrqから測った原音の平均音高の値。usesが0.0%だとunknownと表示。
logical range : D2~D4
Ver0.4.14以降より表示。音源の周波数から計算した適正音域(だがあまり当てにならないとのこと)
voices : 3342
oto.iniのエイリアス行数の総数
[readme.txtについて]
readme.txtに書く内容は自由。
音源に関する使い方や規約、キャラクターのプロフィールなどを記述するのが主流の模様。
[アイコン画像について]
先述のimage参照
[ファイル構成について]
通常は以下の通り。音源ファイルの構成が間違ってると原音のプロパティが正しく表示されないので注意。
voiceフォルダ
└音源フォルダ
├readme.txt
├character.txt
├◯◯.bmp(imageに設定するアイコン画像)
└その他ファイル
[その他気になった事]
character.txtが無い場合は音源が認識されないことがある?
[参考]
原音にもっと自己主張してもらうには
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-9.html
UTAU ver0.2.04
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-142.html
logical range
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-428.html
[小ネタ]
anさんのツイートと飴屋Pの ツイートより
Ver0.4シリーズのUTAUで有効?
①原音のプロパティを開く
②開いた小窓でキャラのアイコンを一度クリック
③↑↑↓↓→←→→→→→+Shift
すると音源分析グラフが表示される。
それぞれ何の値かは公表されていない。
Thanks
アイコンイラスト : エンボス様